家族との時間を考える『プーと大人になった僕』

絵本・映画

2018年10月21日 text by:UZUZU編集部

家族との時間を考える『プーと大人になった僕』

世界中で愛され続けるA・A・ミルンの児童文学「クマのプーさん」の 実写映画『プーと大人になった僕』が、9月14日から公開中。親子で楽しめる映画として紹介します。
舞台は第二次世界大戦後のロンドン、すっかり大人になったクリストファー・ロビンの前にプーが現れます。仕事に追われ自分のために時間を使わなくなってしまったロビンが、プーとの再会をきっかけに忘れていた何かを思い出していく姿を描きます。
「大切なモノ」とは何か。プーはどんな事を教えてくれるのでしょう。

かわいさとユーモア溢れる森の仲間たち

とにかくジャンプが好きで跳ね回る「ティガー」、ちょっぴり怖がりな「ピグレット」、など個性溢れる仲間たちが繰り広げるドタバタコメディは大人も子供も楽しめます!
中でも注目してほしいのはロバの「イーヨー」。ネガティブで自虐的な彼ですが、劇場内で多くの観客の笑いを誘っていました。

純粋なプーの言葉

プーがロビンにかける純粋な言葉も本作の魅力です。
「それは風船よりも大切?」「必要ないけど、それがあると幸せになるんだ」
プーの素朴でとぼけた言葉は、かわいい印象を持ちつつも、自分が忘れていたものに気がつきハッとさせられます。

中でも今作のキーワードとなっているのは「なにもしないをする」という言葉です。良い大人になるため寄宿学校にいかなきゃ、国のために戦争にいかなきゃ、将来のために休日も仕事をしなきゃ、様々な「やらなきゃ」に悩んできたロビンを解決へと導きます。

原作もオススメ

ディズニーのアニメーションでも有名なプーですが、原作はイギリスの児童書です。
今作でも、森のみんなが怖がっていた謎の生物「ズオー」や、ロビンとプーの「北」の方角へのこだわりなど、原作を読んでいると思わずクスッとしてしまう小ネタがたくさん隠れていました。
巧みな言葉遊びや、ちょっぴり哲学的な表現など、文学的にも大変素晴らしい作品なのでプーが好きな方はぜひ読んでみてください。

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まとめ

プーたちのかわいさを楽しむも良し、ロビンに自分を重ねて自分にとっての「風船(しあわせ)」を考えるのも良し、『プーと大人になった僕』は大人から子供まで家族で楽しく見られる作品でした。

映画の後はぜひ家族と一緒に「なんにもしないをする」時間を過ごしてくださいね。

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