2018年12月18日 text by:yoshimi
【世界の子育て】 ドイツ・デュッセルドルフの冬景色
世界各国で子育てしている日本人ライターや現地の方に、現地の子育て事情や、その国ならではの雰囲気を伝えてもらう「世界の子育て」シリーズ。今回はドイツ・デュッセルドルフで小学生の娘さんを子育て中のyoshimiさんから、冬の風景をお届けします。
ドイツ・デュッセルドルフってどんなところ?
デュッセルドルフは日系企業がとても多く約5,000人の日本人が住んでいると言われています。主に駐在員やその家族ですが日本食レストランやスーパーで働く日本人も多くいます。
そのため日本人の子供のための日本人学校や日系幼稚園も3か所あり、ランドセルを背負った子供たちを見る機会もあり、日本にいるようだと錯覚する感覚さえあります。
日本食スーパーも4件ほどあり、現地のドイツのスーパーにも日本食が少し置いてあるお店もあるので日本食に困ることは全くありません。
ドイツではスキー場は少ない代わりにアイススケートが普及しています。街にも、仮設スケートリンクができて、冬の間に子供達もスケートを楽しんでいますよ。
ドイツのクリスマスの風習
ドイツにはクリスマスに向けて伝統的なものがいくつかあります。
まずは毎日楽しめる「アドベントカレンダー」。12月1日から24日まで毎日、その日の日付が書いてある窓を開けます。チョコや飴など小さなお菓子が数多くありますがロト(宝くじ)や化粧品の入ったものもあり、子供も大人も、どの世代でも楽しめるものになっています。
また、クリスマスイブの4週間前からクリスマスイブまでは、薄く切ったシュトレンを家族で分けて食べます。ここドイツでも、家族でゆっくり過ごせる時間は、昔に比べれば少なくなってきたと思うので、1つのお菓子を家族で食べる時間があるというのはとても素敵な習慣だと思います。
クリスマスピラミッドやアドベントクランツも!
こちらはドイツの伝統的な木工芸品「クリスマスピラミッド」。ロウソクの熱で上にあるプロペラが回る仕組みになっています。愛らしく、ほっとする木でできた製品でゆっくり回るのをみていると寒い冬を忘れリラックスできます。
そして、忘れてはいけない「アドベントクランツ」。
クランツとは花輪や葉冠といった意味です。こちらもクリスマスイブの4週間前の日曜日に1本目のろうそくに火をつけます。その次の日曜日に2本目。次の日曜日は3本目というふうに1週間ごとに火をつけていきます。ドイツには昔ながらのろうそくを使ったものが数多くあり電球にはない暖かさを感じることができます。
ドイツには2人のサンタクロース!?
ドイツにはサンタクロースとは別にニコラウスという人物がいます。12月6日はドイツのもうひとつのクリスマス、「聖ニコラウスの日」。ドイツでは、プレゼントを貰えるのは本来この日で、クリスマスではなかったのだそう。宗教改革の関係で、今では12月6日と12月25日の2回、クリスマスのお祝いがあります。
12月6日の朝に起きると、ニコラウスは子供たちにプレゼントを用意しています。ここでいうプレゼントは大きなおもちゃなどではなく、みかんやクルミ、チョコレートといった手のひらに乗るくらいのものです。
子供たちは12月5日寝る前に自分の長靴をきれいにして、寝室の前に置いてから寝ます。
私の娘も初めてのニコラウスを楽しむために長靴をきれいに拭いてから寝ました。
もちろん12月25日にもプレゼントが準備されているのでドイツの子供たちは2度プレゼントをもらうことができます!
まとめ
ドイツ・デュッセルドルフからのレポートいかがでしたか?
「世界の子育て」シリーズでは、各国で子育て中のライターから、現地の教育や季節のレポートをお届けします!ぜひ、UZUZUをフォローして、お楽しみください。
yoshimi
大学でドイツ語を専攻。現在、小学校一年生の娘とドイツ・デュッセルドルフ在住。UZUZU[ウズウズ]で、ドイツの子育て情報を取材・レポートしています。
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