小学生におすすめ!読みかせ絵本 4選 <小学3・4年生編> 視野や興味が広がる!

絵本・映画

2018年9月20日 text by:UZUZU編集部

小学生におすすめ!読みかせ絵本 4選 <小学3・4年生編> 視野や興味が広がる!

小学生への読み聞かせ、3年生以上となると難しいイメージがありますよね。ところが、時々読みきかせをしてあげると、まだまだ意外に喜ばれるんです! 
自分で読みたい本を選び、趣向がはっきりしてくる小学生。そんな時期だからこそ、時には、大人が新しい世界を絵本で読んであげると、ぐっと興味や視野も広がります。そんな小学校3・4年生の時期のお子さんへおすすめしたい絵本をご紹介します。

1.ライフタイム: いきものたちの一生と数字

絵本「ライフタイム」作: ローラ・M. シェーファー

一生のあいだにキツツキが木にあける穴の数は30。イルカがつかう歯の数は100。タツノオトシゴが育てる子どもの数は1000―。

この本はユニークな科学絵本です。各ページに出てくる生き物にまつわるさまざまな数。それは、生き物の観察と「平均寿命」から、導かれた数字です。

ページをめくりながら「キリンの模様はおよそいくつくらいあると思う?」なんて、クイズ式に読み聞かせると、子供たちは目をキラキラさせて答えてくれます。
そして、訳者である生物学社の福岡伸一さんは、あとがきで「一生のあいだに、みんなは「何をどれくらい」するのでしょう。」と呼びかけてくれます。

小学校4年生への読み聞かせボランティアでこの本を選んで読んだところ、とっても面白かったと感想をもらいました。
「算数ってこういう風に使えるんだね!」「あの動物がそんなに赤ちゃんを生むなんて知らなかった!」とたくさん感想をもらいました。
巻末には登場する動物・数の詳しい解説もあるので、そのマメ知識もあわせて伝えてあげるととても興味深く聞いてくれますよ。
生き物の 生態や数(統計)の世界への興味を広げてくれる素晴らしい本です。

ライフタイム: いきものたちの一生と数字

出版社: ポプラ社
発行日: 2015年06月05日
作: ローラ・M. シェーファー
イラスト: クリストファー・サイラス ニール
翻訳:福岡伸一 (生物学者)
246×303mm/32ページ

おすすめ:小学校低学年・中学年・高学年

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2.あのとき すきになったよ

絵本「あのとき すきになったよ」作: 薫 くみこ /イラスト:飯野 和好

小学校中学年は、お友達関係で複雑な心境も出てくるお年頃です。そんな時期だから、お友達への思いやりや、好きでなかった子がちょっとしたきっかけで親友になる・・・子供ならではの関係性を描いた絵本はいかがでしょう。

偏見で「きらい」と思っていたクラスメートの内側に触れ、くもりのない目で「すき」になるまでの少女たちの心の交信。インパクト抜群の飯野 和好 さんのイラストがちょっと面白く伝えてくれる絵本です。

あのときすきになったよ

作: 薫 くみこ
イラスト:飯野 和好
大型本: 30ページ
出版社: 教育画劇 (教育画劇みんなのえほん)
発売日: 1998/5/1

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3.100万回生きたねこ

絵本「100万回生きたねこ」作・絵 佐野 洋子

大人に、一番好きな絵本は何?と聞くと何人かはこの絵本を挙げます。
絵本作家・佐野洋子さんの不朽の名作で、2013年には200万部発行を突破しています。

決してどの飼い主にも心を開かずに100万回死んだ猫が、はじめて誰の猫でもない立派な野良猫になった時。はじめて恋をして、自分の家族を持ち、大切な人を亡くすことで、はじめて愛を知り悲しみを知る…。
ラストは、大人もつい涙ぐんでしまう読後感です。

大人向けの絵本のようですが、「死」を理解しはじめる小学校中学年でも、この本の語りかけるメッセージは深く胸に響くと思います。
もし読んでいない子がいたら、ぜひ読み聞かせてあげたい絵本の一冊ですね。

(日本図書館協会選定図書/全国学校図書館協議会選定図書)

100万回生きたねこ

作・絵 佐野 洋子
出版社: 講談社 (講談社の創作絵本)
発行日: 1977/10/19
単行本: 31ページ

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4.ともだち

絵本「ともだち」

ともだちって かぜがうつっても へいきだって いってくれるひと。
ともだちって いっしょに かえりたくなるひと。
すきなものがちがっても ともだちはともだち。

見開きいっぱいのイラストに、ひとつずつ「ともだち」のやさしい詩が続いていきます。

実は作者の谷川 俊太郎さんは、ふりかえると子供時代にあまり「友達」はいなかったそうなのですが、
このテーマで絵本を書いて欲しいと依頼され、「ともだちってなんだろう?」と定義を考えながら書いた本だとインタビューで語っていました。

現代においては、ちょっと違う意見も出そうな詩も一部出てきますが、それは谷川さんが考えた「ともだち」だから。
「あなたは、どんな人が”ともだち”だと思う?」なんて問いかけながら読み聞かせるのが素敵な本です。

ともだち

文:谷川 俊太郎
絵:和田誠
出版社: 玉川大学出版部
発売日: 2002/11/20
72ページ

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まとめ

いかがでしたか? 今回ご紹介した絵本は、他の学齢のお子さんでも気に入ってくれると思います!
ぜひ親子のかけがえのない時間、絵本を通じたコミュニケーションを大切にしてください。
UZUZUでは、他にも絵本特集を予定しています。お楽しみに。

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UZUZU編集部

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