小学生におすすめの読みかせ絵本 3選 <小学5年生・6年生編> 人生の学びがある!

絵本・映画

2019年6月28日 text by:UZUZU編集部

小学生におすすめの読みかせ絵本 3選 <小学5年生・6年生編> 人生の学びがある!

小学生への読み聞かせ、5年生以上の高学年は、何を読んだらいいのか、選書が難しいですよね。
高学年には、自分からは選ばないような絵本をあえて読んであげましょう。実際に読み聞かせボランティアを行なっているUZUZU編集部スタッフが、小学校5年生・6年生の時期のお子さんへおすすめしたい絵本をご紹介します。

月とアポロとマーガレット〜月着陸をささえたプログラマー


1969年、人類初の月着陸に成功した「アポロ11号」。
この絵本は、1960年代にNASAでアポロ計画に参加した、女性プログラマーのお話です。
数学好きだった女の子、マーガレットが、どのようにして夢だった「アポロ11号」のプロジェクトメンバーになったのか?

実在した人が努力と行動で夢をかなえる話は、子供たちの興味をひきつけます。
また、この絵本の翻訳者も月着陸を成功させたその日に衛星中継で同時通訳した鳥飼玖美子さん。
50年も前の時代に、世界的なプロジェクトで、マーガレットさんや、鳥飼玖美子さんら女性が重要な仕事の役割を担っていたことのすごさを読み聞かせで子供たちに伝えました。

絵本の最後の扉ページに、実際のマーガレットさんの当時の写真が掲載されています。
それを見せると、子供たちが「本当だ!本当にいたんだね。」「なんだか、おしゃれな人!」とぐいぐい絵本の周りに集まってきました。
「実際の人のお話の絵本って初めてだったけど、面白かった」とある女の子が感想を伝えてくれました。

「将来、どんな仕事をするんだろう?」そんな進路を考え始める小学校高学年に、人生の切り拓き方や「数学」や「プログラミング」を学ぶ意義も伝えられる、おすすめの絵本です。

小学5・6年生におすすめの絵本 月とアポロとマーガレット

「地球からお月様の距離はどのくらい?」「月はどのくらいの速さで動くと思う?」このページを、読み聞かせでクイズのように聞くと、小学校高学年の子供たちは「はい!」「はい!」と元気よく答えようとしてくれました。クイズみたいにしてもらって、楽しいかった!と読み聞かせの感想ももらいましたよ。

月とアポロとマーガレット〜月着陸をささえたプログラマー


出版社: 評論社
発行日: 2018年07月06日
作: ディーン ロビンズ
翻訳:鳥飼 玖美子
イラスト: ルーシー ナイズリー
21.5 x 0.9 x 27.8x cm

おすすめ:小学校 中学年・高学年

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これはのみのぴこ


読み聞かせで盛り上がる!人気ナンバーワン絵本?

小学生5年生・6年生、高学年の読み聞かせには、あえてこれをもっていきたい。
谷川 俊太郎さんのユニークな言葉と、和田誠さんのイラストが、子供たちとの読み聞かせをとても楽しい時間にしてくれます。
どんどん、どんどん、のみのぴこの説明が長くなって・・・。
途中から、ページごとに誰かを順番に指して読んでもらっても、最後はみんなで読み上げて、大爆笑しましょう。

これはのみのぴこ


出版社: サンリード
発行年:1979年
作:谷川 俊太郎
絵:和田 誠
28 x 21.4 x 1 cm
32ページ

おすすめ:小学校  低学年・中学年・高学年

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うそ  (はじめてのテツガク絵本)

絵本 うそ (はじめての哲学絵本)

うそつきは、ドロボーの はじまりって いわれるけど
うそをつかない人なんているの?

そんな問いかけからはじまるこの絵本。

シンガーソング絵本ライターであり、5年間こども園の保父も経験している 中川ひろたかさんによる、哲学絵本。
画家ミロコマチコさんの印象的な絵とともに、ぐいぐい子供たちをひきつけます。

うちの おかあさんなんか
ずっと 25さいって いってたけど
ほんとうは 38 さいだったんだ。

・・・と、いきなり子供たちをクスクス笑わせてくれます。
はい、筆者も40超えてますが、永遠の38歳ということにしてますね。

よく おもわれたいとき
きらわれたくないとき
かなしませたくないとき
なにかを まもりたいとき
ひとはうそをつく。

うそってなんだろう。
ひとってなんだろう。

「うそ」について問いかけ、終わった後にこどもたちの意見を聞いてみたくなる絵本です。
哲学の世界を親子でのぞける、素敵な絵本だと思います。

小学5・6年生におすすめ絵本「うそ」(はじめての哲学絵本)

たとえば、こんな「うそ」は、どうかな?
私は、「おうちのご飯は正直な感想をいってほしいけど、お外でご馳走になったときはこんな風に言ってあげると、おもてなししてくれた人の気持ちを傷つけないよね」なんて子供と話しました。


うそ


作:中川ひろたか
絵:ミロコマチコ
出版社: 金の星社
発行日: 2014年6月25日

24.2 x 21.4 x 1.2 cm
32ページ

おすすめ:小学校  低学年・中学年・高学年

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あさになったのでまどをあけますよ


「あさになったので まどをあけますよ」
「やまは やっぱり そこにいて きは やっぱり ここにいる だから ぼくは ここがすき」

荒井良二さんの印象的な絵が見開きいっぱいに広がる絵本。3分くらい、読み聞かせの時間があまったときにこの本をあわせて読んであげることにしています。
ゆっくりと、間をとって、絵をみんなにしっかりみせながら、詩のように読みたい絵本です。

何気ない日常が、それぞれの場所で繰り返される。
朝、窓を開けてあたらしい希望を感じる。

「きみのまちははれてるかな」

その部分では、遠くの友達を思って、なぜか大人でも泣きそうになります。
こんな素敵な絵本もあるんだ、ということを子供たちに知ってほしいです。


あさになったのでまどをあけますよ


作・絵:荒井良二
出版社: 偕成社
発行日: 2011年12月2日

28.8 x 21.4 x 0.8 cm
32ページ

おすすめ:小学校  低学年・中学年・高学年

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まとめ

いかがでしたか? 今回ご紹介した絵本は、小学校の3・4年生や、他の学齢のお子さんでも気に入ってくれると思います!
ぜひ親子のかけがえのない時間、絵本を通じたコミュニケーションを大切にしてください。
UZUZUでは、他の学年向けの絵本特集もご紹介しています。あわせてお楽しみください。


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