2019年7月26日 text by:UZUZU編集部
「小一起業家」の息子さんと登場!起業体験が育むものとは?佐藤ねじさんの子育て|UZUZUラジオ vol.4
毎月第3土曜日、レインボータウンFMにて生放送しているUZUZUのラジオ。
2019年7月20日(土) 10:30-10:55の放送ゲストは、「小一起業家」の取り組みが話題となった、クリエイターの佐藤ねじさんと息子さん本人に生放送でご出演いただきました!
これまでの佐藤ねじさんと息子さんの数々のユニークなプロジェクトをご紹介するとともに、小2になった息子さんに起業体験とその後をインタビューしました。
INDEX
ゲスト:クリエイター 佐藤ねじさんと息子さん!
スペシャルゲストは、クリエイターであり、ブルーパドル代表の佐藤ねじさんと、「小一起業家」で話題となった息子さん!佐藤ねじさん
株式会社ブルーパドル代表/プランナー/アートディレクター
1982年生まれ。面白法人カヤックを経て、2016年に株式会社ブルーパドルを設立。『変なWEBメディア』『5歳児が値段を決める美術館』『Kocri』『くらしのひらがな』シト『レシートレター』『しゃべる名刺』『貞子3D2』など、様々なデジタルコンテンツを量産中。2016年10月に著書「超ノート術」を出版。 数々のクリエイティブ賞を受賞されており、主な受賞歴に、文化庁メディア芸術祭・審査員推薦作品、Yahoo Creative Award グランプリ、グッドデザイン賞BEST100、TDC賞、デジタルえほんアワードなど。
家庭内でコーヒー屋として起業!「小一起業家」
佐藤ねじさんの息子さんが、家庭内でコーヒー屋を開き、両親に1杯200円でコーヒーを提供!
その本格的な家庭内起業の様子が、2019年5月にTwitterを中心に話題となりました。起業から現在に至るまでの一部始終を佐藤ねじさんがまとめたnoteは、多くの人にシェアされ、テレビなどでも報道されました。
UZUZUラジオでは、佐藤ねじさんと現在小学校2年生の息子さん本人にコーヒー屋起業体験の感想をインタビューしました。
はじめての豆の仕入れは、「怖かった!」
UZUZU:どんなふうに小一起業体験をはじめたのか、改めて教えてください。ねじさん:当時、小一の息子の小遣いが100円だったんですけど、その金額だとポケモンカードが買えないって言い出したので、どうしたらいいか一緒にアイディア出しをして。小学生ができること、として一杯200円で家の中でコーヒー屋を開いてもらうことにしました。まず息子は、僕から1000円借りて、コーヒー豆を仕入れるところからはじめました。
UZUZU:はじめてのコーヒー豆の仕入れは、どうだった?
息子くん:・・・怖かった!
ねじさん:仕入れの「リスク」をとった怖さですよね。顔が引きつってたもんね!ブルーボトルコーヒーを1900円くらいで仕入れたんですよ。
UZUZU:高い!!仕入れのリスク!
息子くん:もともと1000円しか借りてなかったから、それだと900円も足りなかった。
ねじさん:やばいってなったんだよね。自分のお年玉とかと合わせて仕入れていました。
息子くん:これだと、もし売れ残ったら、お金がマイナスになるかもしれない、って考えて緊張した。
小2、最新のコーヒー出納表。仕入れ豆の領収書もちゃんと貼って保管している!
現在も家庭内コーヒー屋や続いているそう。
現在も家庭内コーヒー屋や続いているそう。
まだ知らない「コーヒーの世界」。顧客の求めているものを探す
UZUZU:実際にコーヒー屋をやってみた後は、どう思いましたか?息子くん:よく思うのが・・・大人はどうしてこの豆が好きなんだろうって。
UZUZU:コーヒーになぜ、その金額の価値があるのかと?
息子くん:そういうこと!
ねじさん:まだコーヒー(の味)がわからないからね。
息子くん:自分じゃ味見できないから、「この豆好き?」とか、大人が飲んだ後の感想を聞いて、またこの豆を仕入れるかどうか、とか決めてる。
ねじさん:普段、僕でも買わないような良い豆だから、普通においしいんですよね。
子供だからコーヒーを買ってあげるとかじゃなくて、良い豆仕入れて、おいしいコーヒーだからお金出して買ってるんです。
だから豆が古くなったら買わないよって伝えてる。そこは厳しめで!
息子くん:そう!だから早く売らないといけない。
子供が「起業体験」することで、育まれることとは?
おやこ起業体験ゲーム「コドモ社長vsオトナ社長」をプレイしてもらいました!
親子の好奇心をくすぐるwebマガジンUZUZUも、7/18に「親子で起業体験するボードゲーム コドモ社長vsオトナ社長」を発売。親子で起業体験することや、ビジネスについて会話してみることをおすすめしています。
佐藤ねじさんは、「家庭内コーヒー屋」といった起業体験を小学生の息子さんに体験してもらうことで、 どんな影響が息子さんにあることを期待しているのでしょうか?
クリエイターの佐藤ねじさんならではの、子育て論を伺いました。
気になる、ねじさんの子育て観は?
UZUZU:ねじさんは、小学生の子供が「起業体験」をすることによって、どんな影響を期待しているんですか?ねじさん:「お金の勉強になる」っていいうのもあるんですけど、それによってコーヒー豆に興味を持つとか、いろんな興味の「入り口」になるんですよね。
最初はポケモンカードを買うために始めたんですけど、今は世界のコーヒー豆を買い揃えてみたいと言い出している。そして、こうしてラジオ番組に出演できたり、興味や体験がつながっていくんです。学びにもなっているんですけど、「教育」っていうよりは「遊び」ですね!
UZUZU:実際、小一起業家になって、どうだったのかな?
息子くん:・・・まあ面白いなーって。でも、遊びじゃないから。
ねじさん:え!? 遊びじゃないんだ!
UZUZU:息子くんにとっては、真剣なお仕事なんだね。将来、「社長」になりたいとかありますか?
息子くん:うーん。今の所、まだ、何がしたいとか、ない。
それは、その時に流行っていることとか、その時代に合わせてくのかなって。
だから同級生とか先生にもよく聞かれるんだけど答えずらいな。
ねじさん:そうなんだ!初めて聞いた。
UZUZU:・・・
ねじさん:まあ来年ぐらいには、「YouTubarになりたい」とか言ってるかもしれないですけどね。笑
2人からのメッセージ
UZUZU:最後に、子育て中のリスナーの皆さんにメッセージをお願いします!ねじさん:子供に面白いものをぶつけると、子供なりに返してくれるので、遊びながらいろいろ試してみるのがいいんじゃないかなと思ってます。
息子くん:夏休みは、自由研究とかいろいろ考えて、みんなも楽しく過ごすといいよ!
毎年、夏休みの「自由研究」は気合いを入れた作品を作るという息子さん。小一のときの作品は、背負ってバタバタできる「蝶」(?)を作ったとか。 そして、「夏休みの自由研究」だけでなく、なんと自主的に「冬休みの自由研究」もやりたい、と先生に伝えて取り組んでいるそうです。 さすが、佐藤ねじさんの息子さんです!!
他にもまだまだある、佐藤ねじさんの「息子シリーズ」!
佐藤ねじさんと息子さんのプロジェクトは「小一起業家」だけではないのです。
これまでも、佐藤ねじさんは「1歳児がつくるWeb」や「5歳児が値段を決める美術館」など、毎年「息子さんの年齢でできること」に合わせて実験を行い、「息子シリーズ」として発表してきました。
「2歳児が語る、日本の社会問題」
2014
現代の社会問題について、どう考えるか2歳児にきいてみた作品。
「5歳児が値段を決める美術館」
子供が決めた値段で、アートを売るという試み。
152円から9億円超の作品などもあり、自由な値段設定が可愛いです。
まだ数字の単位がわかっていなかった頃とか。
その他、佐藤ねじさんの「息子シリーズ」ぜひご覧ください!
UZUZUラジオのゲスト 佐藤ねじさんと息子さんでした!
下記の当日の生放送全収録データには、「5歳児が値段を決める美術館」をした当時の感想などのトークもあります。こちらもぜひ、お楽しみください。
UZUZUラジオの収録データを楽しみたい方はこちら!
ボードゲームで起業体験はいかが!? コドモ社長vsオトナ社長
佐藤ねじさんと息子さんにも体験してもらった、起業体験ゲーム「コドモ社長vsオトナ社長」はこちら!スペシャルゲスト 佐藤ねじ さん /息子さん
UZUZU編集部
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