ロンドン の クリスマス風景【ロンドンの子育て】

世界の子育て

2018年12月4日 text by:はるこ

ロンドン の クリスマス風景【ロンドンの子育て】

11月に入ると、イギリスはもうクリスマスモード。街にはクリスマスツリーが飾られ、イルミネーションで光りだします。
「世界の子育て」シリーズ第一弾。ロンドンで子育て中のはるこが、現地のクリスマス風景や家族の過ごし方をご紹介します。

大人も子供も楽しい、クリスマスマーケット

ロンドンでは、11月中旬から、クリスマスマーケットがあちこちで開催。公園や広場に山小屋が建ち、クリスマス雑貨を売る店が軒を連ねます。
本格的なフード屋台では炭火焼のホットドックや各国料理、チョコフォンデュやクレープなど、様々な味が楽しめます。

冬の風物詩、移動遊園地もやってきます。子供たちは2ポンド(300円程度)で本格的なメリーゴーランドなどに乗ることができ、大喜びです。
大人には熱々のホットワインが大人気。寒い中、クラフトビールを飲む人もたくさんいます。子連れでもお酒OKな雰囲気がいいですね。

ロンドン市内にも各所にあるマーケットですが、私が行ったハイドパークのマーケット、ウィンターワンダーランドのスケールの大きいこと!
大きなジェットコースターや観覧車、スケートリンク、サーカス、劇場、アイスバーなどの特設会場もあり、とても1日では周りきれません。
入場料もなく、年明けまで続くので、何度も足を運ぶ地元の人もたくさんいますよ。

期間限定で出現する巨大な遊園地「ハイドパーク ウィンターワンダーランド」
https://hydeparkwinterwonderland.com/


街が”ツリーだらけ”に!

広場などには、生のクリスマスツリーを売る市がたち始めます。サイズ・木の種類が選べ、般的なサイズは5フィート(約1.5m)と大きめ。2メートル近い木を購入する人もいますよ。そして、教会や百貨店はもちろん、公園や商店街などいたるところにツリーが飾られます。

中でも有名なのはトラファルガー広場に飾られる巨大ツリー。これはノルウェーからはるばる運ばれてくるそうで、第二次世界対戦時に援護を受けたお礼に毎年贈られるとのことです。

クリスマス・ショーウィンドウが芸術的

ロンドンの名物にもなっている百貨店のショーウィンドウもクリスマス一色。ひときわ斬新に飾り立てられます。ちょっとした美術館のようです。
イルミネーションで有名なのはリージェントストリート。ここは銀座のような目利き通りで、ロンドン最古のおもちゃ店 ハムリーズもあります。

ハムリーズ店内に入るとシャボン玉が飛び、ワッフルを焼く匂いが漂い、パフォーマンスがあったり、自由で楽しい雰囲気です。
ハリーポッターはとても人気で、ワンフロアを占めていました。日本発のおもちゃではシルバニアファミリーとピカチュウが人気のようです。

おもちゃ店「ハムリーズ」が毎年発表しているプレゼントランキングでは、「パディントンベア」や「レゴでできたハリーポッターの列車」などがランクインしていました。
なお、「ハムリーズ」は、2018年11月、日本にも初出店しましたよ(ハムリーズ横浜店)。

ハムリーズ (日本)
https://www.hamleys.jp/


”アドベントカレンダー”でクリスマスをカウントダウン

アドベントカレンダーとは1から24の数字がかかれた立体のカレンダーで、日付の部分が開くようになっています。チョコなどのお菓子が入ったものが定番ですが、レゴやキャラクターなどメーカーのものも。

ロンドンでは、大人用も充実していて、小さなワイン、ブランド化粧品、ウエッジウッド入りなど高級なアドベントカレンダーも!自分へご褒美にぴったりの品です。
クリスマスの装飾がされたケースのみも売っています。

我が家では普段は与えないグミや飴、ガムなどの甘いお菓子など、子供が好きなものを入れて、毎朝のおたのしみにしています。子供が早起きしてくれるので親も嬉しいカレンダーです。

子供が寝たら靴下にプレゼントをつめる

クリスマスイブの24日は、深夜に教会に出掛け、祈りを捧げる人も。そして、ロンドンの両親も、子供のために”サンタクロースからのプレゼント”を用意します。子供は寝る前に、暖炉か、暖炉がない家はベットに靴下(英国ではストッキングと呼ぶ)を吊るします。

寝ている間に靴下につめるのはチョコレートなどのお菓子とプチギフト(クレヨンと塗絵など)で、これがサンタクロースからのプレゼントです 。それとは別に、親や祖父母からのプレゼントはツリーの下に置いておきます。

子供たちは朝起きてサンタクロースからのプレゼントに大喜び。昔は「サンタクロースは煙突から入ってくる」という話でしたが、最近では暖炉のある家も減り、子供たちは「ドアを魔法で開けてはいってくる」と信じているとか。

25日は七面鳥やクリスマス・プディングを!

待ちに待った25日は、全国民の休日です。公共交通機関、百貨店、スーパー、美術館 など、お店はほぼ全てお休みになります。よって、ロンドンの人々は皆、家でクリスマスの食事を楽しみます。

テーブルにはターキー(七面鳥)が並ぶ家が多く、グース(ガチョウ)や塊のハムなど家庭ごとの食事の習わしがあるようです。

デザートの定番はクリスマスプディング。ドライフルーツがぎっしり詰まった濃厚なお菓子で、温めてブランデーをかけて食します。ミンスパイと呼ばれる伝統菓子も必ず用意されます。

クリスマス・ハンパーと呼ばれる、クリスマスフードの詰め合わせを用意する家庭もあります。クリスマス・ハンパーはホームパーティに招かれたときなどの豪華な手土産としても使われるようです。

多くの人は、特別な食事を楽しみ、女王様のスピーチを聞いたり、プレゼントの交換をしてゆっくりと過ごします。
もっとも他国からの移住者が多いロンドンでは、クリスマスから年始にかけて母国に帰る人もたくさんいます。

26日のボクシングデーはホームパーティ

26日はボクシングデーという祝日になっています。昔はクリスマスの用意をした使用人などの休息の日だったようです。
今では親族を集めてホームパーティをしたり、友人とお祝いをしたり、家族以外の人と交流する日になっているようです。

また、この日は冬のセールの初日になっていて、割引率が凄まじいので早朝から百貨店には行列ができます。もちろん、のんびりとアフタークリスマスを過ごす人もいます。日本のお正月のようですね。

まとめ

寒くて長いロンドンの冬。3時半には日が暮れます。雨や曇りが多く一日中薄暗いことも珍しくありません。そんな中、クリスマスはもちろん、それまでの期間をもたくさん楽しみたいというロンドンの人々の気持ちはとても理解できます。鮮やかに輝くマーケットやイルミネーションを巡り、家を飾り付け、プレゼントの準備をするのは冬の最大の楽しみなのです。

ロンドンのクリスマス、いかがでしたか。「世界の子育て」シリーズでは、各国で子育て中のライターから、現地の教育や季節のレポートをお届けします!
ぜひ、UZUZUをフォローして、お楽しみください。

ライター はるこ

ロンドン在住2児の母。夫の転勤で渡英し、3才男の子を現地の幼稚園へ通わせながら、1才女の子を育児中。
UZUZU[ウズウズ]で、ロンドンの子育て情報を取材・レポートしています。

ライター はるこ

この記事をシェアしよう!

関連記事