イギリスで子供と芸術鑑賞!ロイヤル・オペラハウスで、バレエとオペラの舞台裏見学ツアー【ロンドンの子育て】

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2019年11月30日 text by:はるこ

イギリスで子供と芸術鑑賞!ロイヤル・オペラハウスで、バレエとオペラの舞台裏見学ツアー【ロンドンの子育て】

劇場・コンサートホールが多いロンドン。大人だけでなく子供も気軽に音楽エンターテイメントを楽しめる雰囲気があります。
特に学校が休みの期間は、子供向けのイベントが開催されます。ベビーや幼児、低学年でもミュージカルやクラシック音楽に触れる機会があるのです。
今回は、ロンドンのバレエ、オペラ鑑賞について。世界的に有名なバレエの本拠地であるロイアル・オペラハウスの舞台裏見学ツアーや、バレエ演目「くるみ割り人形」現地公演情報、子供向けの演目なども紹介します。
チケットの取り方や会場の雰囲気、服装などの疑問にも、ロンドンで子育て中のライターはるこがお答えします!

ロイヤル・オペラハウスで、バレエとオペラの舞台裏を見学する「バックステージ・ツアー」に参加

ロイヤル・オペラハウス

オペラ・バレエの本拠地、ロイヤル・オペラハウスもコヴェントガーデン にあります。連日バレエやオペラが開催されており、ファミリーイベントやダンスのワークショップなど様々なイベントも用意されています。
敷居が高いと思われがちですが、実は、バレエのチケットは5ポンド(約650円)から。もちろん100ポンド(約13,000円)を超える良い席もあります。オペラのチケットは30ポンド(約4,500円)代から。

Little Red Riding Hood 塗り絵つきパンフレット

不定期で子供向けの演目もあります。「Little Red Riding Hood(赤ずきんちゃん)」では、会場に到着すると、塗り絵つきのパンフレットがもらえ、カフェで時間まで塗り絵で遊んで待つことができます。内容は45分と短めに設定されていて、セリフがないので言語も関係ありませんし、踊りで表現する劇は子供にはわかりやすいです。4歳の女の子の感想は「また来たい!」と好評のようでした。

参考:Little Red Riding Hood

チケットは公式HPにて、e-チケットが購入できます。また、ボックス・オフィス(チケット窓口)に直接購入できます。当日券がある場合も。

1歳未満、1〜2歳、5歳以下を対象としたバレエのワークショップもありますよ。大人気なのでチケットが取りにくいことも。そこで、バレエの経験者や雰囲気だけ見たい方にオススメなのが、「バックステージ・ツアー(英語)」です。

ロイヤル・オペラハウスのメイン・ホール

1時間15分のツアーで12〜15ポンド(約1560〜1950円)。週に何度も開催しています。

私も実際に参加してみました!
まずは、ガイドさんがロイヤル・オペラハウスの歴史の話などをしてくれます。赤い絨毯の重厚なホールで聞く講和は雰囲気もあり、火事で幾度も焼失して再建した話など、興味深いお話でした。

そして、普段オペラが行われるメイン・ホールへと進みます。赤と金で統一された空間は息をのむ美しさ!その後はいよいよ、裏舞台へ潜入します。

なんと、ダンサーの衣装やジュエリーなど舞台に関わる物をこの館内で制作しているのです。シルク布に模様を描いたり、ライト熱で暑い舞台に耐えられる衣装か何度もテストする衣装制作部屋もあるんですよ。

他には、ダンサーの練習場でバレエダンサーの練習風景を見学したり、舞台ホールの裏にある巨大なバックステージや舞台装置の組み立ての動画を見たりするなど、公演では決して見ることができない”舞台裏”に入れる魅力的なツアーでした。

バレエの衣装

なお、子供の参加は歓迎されていますが、内容的にバレエを習っている子や8歳以上が楽しめるでしょう。子供も大人と同じ料金です。
(バックステージ部分の写真撮影は禁止なので、記事中の写真は許可されている部分で撮影したもののみです)

ロイヤルオペラハウスのカフェ

また、ロイヤル・オペラハウスのカフェやバー、レストランは一般に開放されています(一部はチケット保有者専用)。
美しい社交場ホールを見下ろす席や開放的なテラス席など、観光客で混雑しているコヴェントガーデンでは穴場的存在です。

ロイヤルオペラハウスのお土産売り場

お土産売り場に寄るのもお忘れなく。子供用のバレエ・チュチュや公式グッズなど、センスのよいお土産が見つかるかもしれませんよ。

参考:Backstage Tour予約
Families

ロイヤル・オペラハウス Royal Opera House

行き方:地下鉄コヴェント・ガーデン(Covent Garden)駅下車。地下鉄の改札を出てすぐ右を見ると、コヴェントガーデンの屋根が見えます。 その方向へ歩くと左手にある大きな建物です。徒歩約3分。
ロイヤル・オペラハウス 公式サイト

冬の風物詩「くるみ割り人形」公演

イングリッシュ・ナショナル・バレエの本拠地、ロンドン コロシアムでも、子供向けのイベントを随時実施しています。
冬の風物詩である「Nutcracker(くるみ割り人形)」の公演では、入場の年齢制限がない「Family Friendly matinee 」もありますよ。(2010年1月5日2:30pmのみ)

くるみ割り人形のパンフレットを持つ女の子

ロンドン・コロシアム

参考:イングリッシュ・ナショナル・バレエ公式HP
CHILDREN AND FAMILIES
Nutcracker(くるみ割り人形)

【ロンドン コロシアム London Coliseum】

行き方:地下鉄チャリング・クロス(Charing Cross・ノーザン線/ベーカールー線)駅から、ダンキャノン・ストリートを直進すると右側にセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会があります。教会に沿って右に曲がり、セント・マーティンズ・プレイスを北上すると右手に見えます。徒歩約5分。

参考:イングリッシュ・ナショナル・オペラ公式HP

ロンドンでエンタメ鑑賞するための基礎知識

公演・上演演目の情報を調べるには?

駅やホテル、劇場などで無料の冊子が置いてあります。有名なのは「Time Out London 」「Official London Theatre」など。ホームページも分かりやすいです。

Time Out London 劇場ガイド
Official London Theatre

チケットはどこで取る?

《日本で調べる・予約する》

→「Official London Theatre」でのオンライン予約
Official London Theatreは、現在公演・上映中の演目を網羅するHPです。観たい公演を探しやすく、日付、マチネ(昼公演)かイブニング、ミュージカル、オペラ、劇などを選んで検索できます。チケットは、カード決済した後に郵送かプリントアウトかを選びます。

チケット予約ページ

《観たい演目が決まっている》

→演目の公式HPからオンライン予約、もしくは電話予約。その後、当日ボックスオフィスでチケットを受け取れます。座席指定が分かりやすく、早割チケットがあることも。
見たい演目+london で検索してください。

《直前に決めたい、当日券が欲しい》

劇場のボックスオフィスにて、直接購入できます。

 

ロンドンの劇場のボックスオフィス

まずは、ガイドブックや「Time Out London」などで、見たい演目がどの劇場で行われるのかを確認して現地へ行きましょう。
各劇場のチケット窓口「Box Office」で、「日付、時間、人数」を伝えてください。行く前に電話予約も可能ですが、口頭でカード決済が必要な場合もあります。

《安くチケットを手に入れたい》

→公式割引チケット販売ブース「TKTS(チケッツ)」や格安サイトへアクセスします。

「TKTS(チケッツ)」

スローンスクエア、ピカデリーサーカスから数分の所にある割引チケット販売ブースです。行く直前にHPを確認すると、その時にディスカウントされているチケットの価格が分かりますよ。
このブースは並んだ人の分だけ割引チケットを購入できるので、いつも混んでいます。実際に、休日の11時に行ったところ30分以上並びました。なお、人気のチケットは定価のままです。

TKTS(チケッツ)

「Last minute(ラスト・ミニッツ)」

格安チケットのまとめサイトです。エンタメ以外のディスカウントも取り扱っています。
上部のタブで「Theatre」を選び、検索窓に「Musicals」などで検索。掘り出し物がみつかるかもしれません。

Last minute(ラスト・ミニッツ)

ドレスコードはある?服装は?

子供向けのミュージカルや音楽鑑賞にドレスコードは、ほとんどありません。
やや格式高いものは、オペラとバレエです。特にロイヤル・オペラハウスなどで鑑賞する際は、短パンやビーチサンダルなどカジュアルすぎる格好は避けた方がよいでしょう。

バギーは持ち込める?オムツ替えはできる?

バギーは受付などで預ける場合が多いです。ベビー向けコンサートの場合、会場内まで持ち込める場合もあります。教会などでも空いているスペースに置かせてもらえますよ。
また、殆どのトイレにはベビーチェンジング・シートが付いています。

ロンドン・バギー置き場

子供は何歳からOK?乳幼児の入場は?

ミュージカルは公式HPで対象年齢が記載してあるので、子供の年齢にあった公演を選びましょう。乳幼児向けもあります。
対象よりも上の公演に兄弟などで入場するのは問題ありませんが、長時間の公演は避けましょう。

コンサートは、「Family」「Children」「Young peple」「All age」などと記載されているものを選べばOKです。

子供料金はあるの?

ミュージカルやバレエは、基本的に座席の料金になっていて子供料金の設定はありません。
学校が休みの期間の子供向けイベントやコンサートでは、子供料金が設定されていたり、無料で参加できる場合もあります。

子連れで行く時のポイントは?

小さな劇場や会場にはドリンクや売店がない場合もあるので、最低限、飲み物と子供の軽食・お菓子(散らからないものがベスト)は持参しましょう。レジが混雑することもあるので、何か持っていると安心です。

会場アクセスについて

ロンドン市内は劇場やホールがたくさんあるので間違えないようにしましょう。
郊外の立地以外は、駐車場は少なく、道も混雑しますので地下鉄やバスで行くのがベスト。
開演・開場時間が近くと駅やボックスオフィスが混雑しますので、早めに着くようにしましょう。

まとめ

ロンドンでは、バレエは子供の習い事でも一般的で、決して敷居の高いものではありません。日本では公演回数が少ないことから、行く機会が少ないかもしれません。
ロンドンに来たら、バレエの経験者はもちろん、少しでも興味のある方はぜひ鑑賞してみてくださいね!オペラは大人向けですが、ロイヤルオペラハウスなど、会場の見学だけでも素晴らしい体験になると思いますよ。

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ライター はるこ

ロンドン在住2児の母。夫の転勤で渡英し、3才男の子を現地の幼稚園へ通わせながら、1才女の子を育児中。
UZUZU[ウズウズ]で、ロンドンの子育て情報を取材・レポートしています。

ライター はるこ

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