イギリスで子供と本場のミュージカル鑑賞がしたい! 〜子供料金が無料!キッズ・ウィークとは?【ロンドンの子育て】

世界の子育て

2019年11月30日 text by:はるこ

イギリスで子供と本場のミュージカル鑑賞がしたい! 〜子供料金が無料!キッズ・ウィークとは?【ロンドンの子育て】

劇場・コンサートホールが多い英国・ロンドン。特に、学校が休みの期間は子供向けの音楽・観劇などのイベントが開催され、幼児や低学年でもミュージカルやクラッシク音楽に触れる機会があるのです。
今回は親子で楽しめるロンドンのミュージカルを紹介します。
どこで観れる?チケットの取り方は?どんな雰囲気?服装は?そんな疑問に、ロンドン子育て中のライターはるこがお答えします!

ロンドンで「ピーターラビット」のミュージカルを子供と鑑賞!子供料金が無料になる”キッズ・ウィーク”とは?

コヴェントガーデン駅前

ロンドンの”シアターエンドと呼ばれるウエストエンド地区は、NYのブロードウェイと並ぶ世界的な商業劇場街。コヴェントガーデンからチャリングクロス、レスタースクエア、ピカデリーサーカスなどにかけての一帯には大小40以上の劇場が密集しています。

上を見上げるとミュージカルの看板がたくさん!コヴェントガーデン駅の改札はライオンキングになっていたりと雰囲気満点です。

ヴォードヴィル・シアターの入り口

ロンドンのミュージカルは、ドレスコードは厳しくありません。子供向けの演目もたくさんありますし、公式サイトには対象年齢が記載されているので選ぶのも簡単です。

毎年7月〜9月上旬の夏休みの期間には”キッズ・ウィーク”があります。

これは対象期間に子供向けミュージカルの大人のチケットを購入すると、子供は1人無料(2人目以降は半額)になる大人気のイベントです。

さらに、劇場街にある提携レストランでキッズメニューが無料になるサービスまで!
対象演目は、30以上。例えば…

・3歳以上
 The Gruffalo / 55分/ Lyric Theatre  (演目/上演時間/劇場)

・5歳以上
 Where Is Peter Rabbit?/1h/ Theatre Royal Haymarket
 School Of Rock/ 2h30分・休憩有/ Gillian Lynne Theatre  
 Mamma Mia!/ 2h35分・休憩有/ Novello Theatre

・6歳以上
 Disney’s The Lion King / 2h30分・休憩有/Lyceum Theatre
 Wicked / 2h45分・休憩有/Apollo Victoria Theatre

演目リスト

シアター・ロイヤル・ヘイマーケットのボックスオフィス

私は、幼稚園のお友達(4歳〜1歳)の子供達と一緒に「Where is Peter Rabbit? 」を観てきました!

劇場は、ピカデリーサーカスから徒歩3分の場所にあるシアター・ロイヤル・ヘイマーケット。1720年に建築された歴史ある建物です。ベビーカーをクロークに預けていざ中へ入ってみると、金を基調とした煌びやかな空間に驚きました。ここで子供向けの演目を行うとは思えません!しかし座席には子供用のブースターシートもしっかり用意されていました。

シアター・ロイヤル・ヘイマーケットのボックスオフィス

ミュージカルは、ピーターラビットのお話を忠実に踊りと歌、あやつり人形も使って再現していて、いつも読んでいる絵本の通り!いつもはすぐ飽きてしまう子供達も楽しんでいるようでした。舞台と観客が一緒にキャラクターの名前を呼んだりと、幼児向けらしい演出も多かったです。時間設定も短めになっているのも幼児にはいいですね。

シアター・ロイヤル・ヘイマーケットのボックスオフィス

鑑賞中はお菓子を食べている子供も多く、観客の服装もTシャツなどのラフな格好の人もいました。中にはお揃いのワンピースなどのお洒落な服装の親子も。特に服装の規定はありませんが、子供にもお洒落をして出かけると気分も盛り上がりますね!

【参考】
Kids Week
Theatre Royal Haymarket

ノヴェロ・シアター

劇団四季でもおなじみの「Mamma Mia!」も、キッズ・ウィークの演目にありました。こちらは5歳以上推奨となっていますが、小学校中学年以上の女の子が多かったです。「ABBA(アバ)」のヒット曲が満載で、言葉が多少わからなくても、おませな子は盛り上がること間違いなしです!

【参考】
MAMMA MIA!

ノヴェロ・シアター

キッズ・ウイークは夏休みのイベントですが、冬季の演目は、

The Snowman(All age)
THE TIGER WHO CAME TO TEA (3歳〜)…など。

子供向けの演目は夏休みや冬休みなど長期休みに多く、新学期が始まる9月中の公演は少なめです。

ロンドンでエンタメ鑑賞するための基礎知識

公演・上演演目の情報を調べるには?

駅やホテル、劇場などで無料の冊子が置いてあります。有名なのは「Time Out London 」「Official London Theatre」など。ホームページも分かりやすいです。

【参考】
Time Out London 劇場ガイド
Official London Theatre

チケットはどこで取る?

《日本で調べる・予約する》
◆「Official London Theatre」でのオンライン予約
Official London Theatreは、現在公演・上映中の演目を網羅するHPです。
観たい公演を探しやすく、日付、マチネ(昼公演)かイブニング、ミュージカル、オペラ、劇などを選んで検索できます。

チケットは、カード決済した後に郵送かプリントアウトかを選びます。

【参考】
チケット予約ページ


《観たい演目が決まっている》
演目の公式HPからオンライン予約、もしくは電話予約。
その後、当日ボックスオフィスでチケットを受け取れます。座席指定が分かりやすく、早割チケットがあることも。
見たい演目+london で検索してください。

《直前に決めたい、当日券が欲しい》
劇場のボックスオフィスにて、直接購入できます。

劇場の入り口にあるボックス・オフィス

まずは、ガイドブックや「Time Out London」などで、見たい演目がどの劇場で行われるのかを確認して現地へ。各劇場のチケット窓口「Box Office」で、「日付、時間、人数」を伝えてください。行く前に電話予約も可能ですが口頭でカード決済が必要な場合も。

《安くチケットを手に入れたい》
公式割引チケット販売ブース「TKTS(チケッツ)」や格安サイトへアクセスしましょう。

TKTS(チケッツ)

スローンスクエア、ピカデリーサーカスから数分の所にある割引チケット販売ブースです。
行く直前にHPを確認すると、その時にディスカウントされているチケットの価格が分かりますよ。このブースは並んだ人の分だけ割引チケットを購入できるので、いつも混んでいます。
実際に、休日の11時に行ったところ30分以上並びました。なお、人気のチケットは定価のままです。

Last minute(ラスト・ミニッツ)

格安チケットのまとめサイトです。エンタメ以外のディスカウントも取り扱っています。
上部のタブで「Theatre」を選び、検索窓に「Musicals」などで検索。掘り出し物がみつかもしれません。

ドレスコードはある?服装は?

子供向けのミュージカルや音楽鑑賞にドレスコードは、ほとんどありません。
やや格式高いものは、オペラとバレエです。特にロイヤル・オペラハウスなどで鑑賞する際は、短パンやビーチサンダルなどカジュアルすぎる格好は避けた方がよいでしょう。

バギーは持ち込める?オムツ替えはできる?

バギーは受付などで預ける場合が多いです。ベビー向けコンサートの場合、会場内まで持ち込める場合もあります。教会などでも空いているスペースに置かせてもらえますよ。
また、殆どのトイレにはベビーチェンジング・シートが付いています。

子供は何歳からOK?乳幼児の入場は?

ミュージカルは公式HPで対象年齢が記載してあるので子供の年齢にあった公演を選びましょう。乳幼児向けもあります。対象よりも上の公演に兄弟などで入場するのは問題ありませんが、長時間の公演は避けましょう。

コンサートは、「Family」「Children」「Young peple」「All age」などと記載されているものを選べばOKです。

子供料金の設定について

ミュージカルやバレエは、基本的に座席の料金になっていて子供料金の設定はありません。学校が休みの期間の子供向けイベントやコンサートでは、子供料金の設定や無料の場合もあります。

子連れで行く時のポイントは?

小さな劇場や会場にはドリンクや売店がない場合もあるので、最低限、飲み物と子供の軽食・お菓子(散らからないものがベスト)は持参しましょう。レジが混雑することもあるので、何か持っていると安心です。

会場アクセスについて

ロンドン 市内は劇場やホールがたくさんあるので間違えないようにしましょう。郊外の立地以外は、駐車場は少なく、道も混雑しますので地下鉄やバスで行くのがベスト。開演・開場時間が近くと駅やボックスオフィスが混雑しますので、早めに着くようにしましょう。

まとめ

ロンドンに来たらぜひ子供と体験してほしいことの一つが、ミュージカル鑑賞です。多少言葉が分からなくても、音楽にのって楽しめるのがよいところ。豪奢な会場なのに、雰囲気はとてもラフで、上映前にアイスやドリンクを会場で飲むのも楽しいですよ。
そして、鑑賞中も、大勢の観客がスタンディングで踊り出すような海外の雰囲気を感じられることでしょう。

演目は好みが分かれますから、少し調べてから決めるとよいと思います。

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ライター はるこ

ロンドン在住2児の母。夫の転勤で渡英し、3才男の子を現地の幼稚園へ通わせながら、1才女の子を育児中。
UZUZU[ウズウズ]で、ロンドンの子育て情報を取材・レポートしています。

ライター はるこ

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